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コントロールできる動線配慮と 自然素材が快適な空間を創る
飫肥杉の「音響熟成木材」と半永久的にクリーンな空気をつくる「幻の漆喰」などの自然素材を用い、風や光を取り込む住まいづくりを行っているバリア・フリー工房。今回紹介するのは、そんなこだわりを貫く同社社長の自宅です。実は、2024年夏の竜巻により住居部分が損壊。「せっかくなら、当社らしいリノベーションをやろう」と、ご夫婦で何度も話し合いながらプランを構築したと言います。
鉄骨造の躯体は活かし、濡れて役割を果たさなくなった断熱材は羊毛断熱材へ入れ替えました。天井板を取り払い、LDKは吹き抜けに。その際、排除できない鉄骨の梁を、「見せるか見せないか」で悩んだそうですが、下がり壁風に仕上げることで決着。腰壁や漆喰と相まって、さり気なく和の趣を感じさせる空間が完成しています。
来客があったり、近くに暮らす子どもや孫がよく遊びに訪れたりするため、プライベートゾーンとの区分けにも配慮をしました。回遊できる動線でありながら、ドアの開閉でルートに制限をかけられます。採光と通風を考えた窓配置で、これまで以上に快適な暮らしを楽しんでいるTさんご夫婦です。
自宅は鉄骨造の3階建て。私たちは3階フロアに住んでいます。被害はショックでしたが、これまではお客様の住まいが完成するたびにうらやましく思っていたので、お客様に提案してきた“自然の中での暮らし”を自分でも体感できると切り替え、リノベーションに臨みました。今後は体験者として、説得力&提案力に磨きがかかりそうです!