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深呼吸をしたくなる 自然と暮らす住まい
畑に竹チップをまくなど、自然の力を活かして農作物を育てているSさんご夫婦。そんな二人がわが家づくりのパートナーに選んだのが、バリア・フリー工房です。同社が実践するのは、化学物質や有害物質を使わない住まいづくり。社長の高橋さんが目指す「機械による管理を最小限にして、自然を取り込んだ深呼吸できる住まいを実現する」という信念に深く共感したと言います。どんな家にしたいかではなく、どんな〝暮らし〟をしたいかにフォーカスする提案力にも惹かれ、理想とする暮らしのイメージを共有しながら具現化させていきました。
S邸があるのは、渓谷に囲まれた田園風景が広がるエリア。農家仲間や顔なじみのご近所さんとの交流も頻繁です。そこで生まれたのが、深い軒が覆う土間空間。気軽に会話を楽しみ、時にはお茶でひと息つく風景が想像できます。加えて、窓が持つ機能を最大限に活かしているのも特長の一つ。「光を取り込み、風の通り道を作る窓。S邸の窓には、渓谷と田園の景色を取り込み、虫の声を届け、季節の匂いを運ぶといった役割もあるんですよ」と笑う高橋さん。自然とともにある健やかな日常を、Sさんご夫婦も今から心待ちにしています。
『朝の光で目覚め、夕暮れとともに心と身体を休める』それが健やかな暮らしのリズム。住まいも、ただ明るいだけではなく、影を感じる余白があることで、緊張が解け、深い安らぎが生まれます。時間とともに移ろう光と影のグラデーションは、暮らしに静かなリズムを与え、ステンドグラスに差し込んだ陽光が描く模様は、思わず見惚れる美しさです。光と影の移ろいが、日々の暮らしに豊かな彩りを添えるよう設計しました。