プロがオススメする最新の建築事例です
胸が高鳴る風景を取り込んで 穏やか時間を紡ぐ住まい
バランス良くあしらった無垢材の表情や機能美を携えたデザイン性。そんな山下住宅の住まいに魅力を感じたKさんご夫婦は、3年の歳月をかけてマイホームづくりに取り組むことになります。建築予定地が農地だったため、転用にしばし時間を要したから。「でもその間にじっくり考えをまとめられた」と奥様。太平洋を望む高台の立地を活かすべく、同社も予定地に出向き、現地で建物の向きや窓の配置などを決めていったそうです。眺望のみならず、理想とする暮らしの実現も視野に入れた現地検証は、満足度の高いわが家の誕生に大きく貢献しています。
家族や友人とにぎやかな時間を過ごすのが好きなこともあり、新居はホスピタリティーを重視した造り。リビングを景色が堪能できる特等席に仕上げたり、玄関土間を広めにしてベンチを置いたり。訪れたゲストにも楽しんでほしい、という気持ちが表現されています。一方で、プライベートゾーンを明確にして、双方が余計な気遣いをしなくて済む配慮も。家族だけの時は、引き戸を開けるだけで主寝室までつながるオープンな空間が出現。日常と非日常を自由に行き来できる住まいです。
じっくりと取り組むことができたK様邸。互いに意見を交わしながら、一緒になって造り上げた実感があります。特に気を付けたのは、動線配慮や視線の抜け感。眺望と相まって、コンパクトながらも開放的に伸び伸びと暮らせる間取りです。ご夫婦の思い切りの良さやライフスタイルの具体的なイメージにも助けられ、私たちも楽しんで住まいづくりができました。