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さり気なくビンテージが香る カリフォルニアスタイル
自身の仕事を通じて迫間産業を知った奥様。情報収集をするうち、「カリフォルニアスタイルを希望している夫の感性と合うのでは」と、注目するようになったそう。建物にはご主人の好みを存分に反映させ、間取りやインテリアには奥様のセンスが光ります。
これまで暮らしていた古い公営住宅での経験から、Oさんご夫婦は伸び伸びと育児や家事、仕事ができる住まいを希望。中でも圧倒されるのが、構造をあらわにした吹き抜けのリビングです。同社の提案で天井にはレッドシダー、床材にはクルミを用い、異なる木目や質感を楽しめる仕上げに。プライベートゾーンをくるりと回遊できる動線配慮と相まって、体感的な広がりも創出。パントリーやワークデスクを見えない位置にレイアウトするなど、生活感が表に出にくい工夫も施されています。
モノトーンを基調にしたLDKに対し、個室のアクセントクロスではそれぞれの好みを反映させました。室内ドアを含めたシックな配色が、住空間の上質な雰囲気を後押し。新居に暮らしてから「効率よく家事や生活ができる」とのこと。日々の暮らしにゆとりを生む、理想のわが家の完成です。
O様邸は、南面のLDKからくるりと一周できる動線上に個室や水回り、ワークスペースを配置した奥様目線の間取りが特長的。ご主人がまめに世話をしているという観葉植物がLDKを飾り、大きな吹き抜けを活かした高窓が光を取り込みます。ご夫婦のイメージを大切にしながら素材を吟味して、ビンテージライクな質感を表現しました。