プロがオススメする最新の建築事例です
好きなモノに囲まれて過ごす とっておきの日常がうれしい
前ページで紹介しているT邸と同じく、『岡の小道』プロジェクトの一員であるM邸。こちらには「Takarabaco no ie」という、ワクワクするコンセプトが掲げられています。Mさんは同社建築士と親しい間柄で、プロジェクトへの参加を希望。プランにもご夫婦の意見が色濃く反映された一棟となりました。
好きなモノをギュッと集めたわが家を理想としたことが〝宝箱〟の出発点。そのため、フロア構成や動線といった間取りの部分はもちろん、空間の印象を決める素材選び、タイルを張る向きまで綿密に打ち合わせを行ったと言います。さらに、まだ幼いお子さんのために階段下を隠れ部屋に。ゆくゆくは収納で使う狙いですが、遊び心ある仕掛けからご夫婦の思いが想像できます。
間取りで注目したいのは、LDKと隣接する和室や図書コーナーが小上がりになっているところ。それぞれの機能を確保しつつ、フロアの一体感を高めました。特に、図書コーナーには親子で並んで座れるカウンターがあり、キッチンからも見守れるレイアウト。学習や在宅ワーク中も、家族のつながりを大事にできる空間づくりです。
家族やゲストが集まるLDKには、和室や図書コーナーを付帯させて多機能空間に。スキップフロアで高さの上下を設け、視覚的にも飽きのこない、迫力ある空間を演出しました。スポーツ好きなご夫婦なので、アウトドアエリアでもアクティブに過ごせるよう、大きめのデッキを用意。満足度を追求して、じっくり時間をかけて造り上げた住まいです。