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考え抜いた窓計画がつくる 陽だまりに癒されるわが家
M図建築工房が手掛ける住宅の構造見学会へ訪れ、確かな造りに共感したSさんご夫婦。じっくりと土地探しを行い、その間にわが家の構想を練り上げました。同社との打ち合わせで活躍したのは、ご夫婦が作成した「したいこと」「好きなもの」のリスト。生活の基盤となる空間ではありますが、そこに自分たちらしい楽しさや豊かさを加味できるのは自由設計の醍醐味です。S邸には「写真をたくさん飾れるリビングにしたい、お手製のベンチを置きたい、テレビ周りはシンプルがいい!」など、たくさんの思いが詰め込まれています。
S邸は4人家族。幼い兄妹が伸び伸び育つだけでなく、共働き夫婦の家事負担軽減も大事な要素でした。LDKと接するように個室や水回りを配置することで、動線をコンパクトに。また、壁の角を面取りするといったひと手間で安全性を高めています。そして最大限に配慮されたのが、パブリックゾーンの採光。南面に大きな掃き出し窓と高窓を設け、玄関や書斎エリアのベンチソファにも自然光が届く計画。まるで木漏れ日のような陽光が、だんらんを包み込む住まいが完成しました。
S様邸の敷地は、南隣が売地になっている旗竿地(はたざおち)。南に住宅が建つ想定で、いかに採光性を高めるかが大きなテーマでした。そこで南面にリビング、玄関、ソファベッド、個室を配置。窓の配置やガラス戸を使う工夫で明るく開放的に。延床面積30坪弱ですが、効率的な間取りと相まって、ゆとりのある住空間となっています。