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たくさんの人が集い、楽しむ 癒しに満ちた〝箱の家〟
青々と葉を茂らす木立の中に佇む建物は、迫間産業が17年前に手掛けたカフェ『RAMBLE(ランブル)』です。「コーヒーをゆったり楽しめる場所を地元につくりたい」と、一念発起したKさんご夫妻。当時、芸術系の大学で学んでいた息子さんも交えて構想を練ったと言います。実際に店を切り盛りする奥様の要望は、飽きずに使えて手入れしやすいこと。イメージを膨らませた息子さんが、外内装のデザインから、使う素材に至るまでを担当。スクエアをキーワードに、縦横のラインが美しい〝箱の家〟を提案したのです。
出されたアイデアをカタチにするためには、ほとんどを手作りしなくてはいけません。しかしそこは、二代続けて大工が舵を取る同社。モルタルを用いた壁や造作のサニタリースペースなどで、高い技術とノウハウを発揮させています。また、デッキ材やスギ、ケヤキといった木材を効果的に使っているのもポイント。庭の風景と相まって、こぢんまりとしながらも居心地のいい場所がかないました。そうして完成した空間は、年月を経た今もなお鮮度を保ち、都城市内外のお客様を引き付ける存在になっています。
今は住宅でもなじみのある箱型のデザインですが、17年前はかなり斬新でした。無駄のない空間ですが、造作部分が多いのが特長。手間はかかっていますが、材料費を抑えてあるので実はローコストなんですよ。そう見えないのは、息子さんの豊かな発想とデザイン力。試行錯誤しながら一緒に創り上げた『RAMBLE』は、当社にとっても印象深い一棟です。