Sumika宮崎版13号
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住みやすい家住みにくい家「収納計画」とは、理想のライフスタイルを実現するための最適な収納を考えること。これまで賃貸物件に住んでいたのであれば、住まいに合わせて暮らすことが当たり前になっていると思います。でもマイホームでは、「暮らしに合わせた住まい」を創り出すことが可能。自分たちにピッタリ合う収納計画を立てれば、日々の生活が快適になるはずです!インターネットやSNSで検索すると、たくさんの「収納術」が紹介されています。ただし、誰かの理想の収納が、自分や家族にとって理想的な収納とは限りません。憧れてマネしてみても長続きしなかったり、使わないグッズが増えただけだったりする経験を持つ人もいるのでは?自分たちの理想をかなえるために、最適なモノの配置を考えましょう。収納計画の第一歩が「整理」です。モノを大事にするあまり、生活圏が窮屈になっている人もいるのではないでしょうか。整理は“区別”する技術なので、誰にでも習得可能。このスキルを磨けば、以下のような効果を実感できるはずです。■時間的効果/探しモノに時間を使わない→ 1日3分探しモノをすると、1年で約18時間がムダになる■経済的効果/居住スペースや家賃のムダを省く→ 例えば3000万円の注文住宅の場合、収納率10%=300万円、15%=450万円。収納スペースが小さいほどコストカットできる「整理」が苦手でも適切な収納計画を行えば、ほどよく快適な住空間を創ることができます。下図のように、苦手な人が×になる最悪なパターンを避けるためにも、住みやすい家づくりを目指しましょう!■精神的効果/気持ちよく快適に暮らせる→ これが最大のメリット!!住まいの暮らしやすさや心地よさに直結する『収納』。この計画へ進むにあたり、まずは基本として知っておきたいポイントを紹介します。column 0123掃 除片付け整 頓収 納掃く、拭く、磨くといった作業で汚れを取り去ること使ったモノをもとの定位置に戻すこと乱れたモノを揃え、整えること「今使っているモノ」を「使いやすい状態」にすること(とりあえずしまい込む、はNG)不必要なモノを取り除くこと(いらないモノを手放したり捨てたりする)整 理プロフィール監修:串間 朋子さん住宅収納スペシャリスト有限会社クシマ建築事務所/サイエンスホーム宮崎店夫の家業である建築事務所の経理業務に携わりながら、住宅収納スペシャリストの資格を取得。住み手が何年経っても「わが家が大好き」と思えるような、片付けやすい仕組みづくりの提案をモットーとしている。片付けのタイプは“ざっくり派”。掃除片付け・整頓収 納整 理整理が得意な人が住みやすい家で暮らす整理が得意な人が住みにくい家で暮らす整理が得意な人整理が苦手な人が住みやすい家で暮らす整理が苦手な人が住みにくい家で暮らす整理が苦手な人理解しているつもりでも、改めて聞かれるとうまく説明できない人もいるはず。ちなみに各説明は以下の通りです。普段何気なくやっている行動ですが、実は優先順位もあるんです!片付けや整頓が苦手とか、もっと効率よく作業を進めたいと感じている人はピラミッド図の順番を参考にして、自分のやり方を見直してみるといいかもしれません。そもそも「収納計画」とは?整理・整頓・収納・片付けの違いと順番「収納計画」≠「収納術」「整理」ができるとメリットいっぱい!「整理」が苦手な人こそ!収納グッズを買うタイミング!100円ショップにもネットにも、たくさんの収納グッズがあふれています。紹介画像や情報だけを見聞きして、モノを「整理」する前にグッズだけ揃えちゃっていませんか?それは失敗のもと!グッズを買うのは、ピラミッド図の「収納」と「片付け・整頓」の間がベスト。モノを把握し、何をどこにしまうかを決めた後なら、適切なグッズを見つけやすいです。どれを買えばいいか迷ったら、ロングセラーの定番商品を狙いましょう。デザインはスペースがムダになりにくい四角形がおすすめです。0103020405収納計画、基本の「き」

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