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3世代を見守った古民家を 暮らしやすくリノベーション
「祖父が建てた家なので、自分が親しんだ家の面影を残したかった」と語る黒木さん。当初は水回りのみのリフォームを考えていましたが、相談しているうちに全体的にリノベーションすることに。「M図建築工房は、古民家見学などにも一緒に出掛けるなど、本当に時間をかけて対応していただきました」。
古民家らしい雰囲気を壊さずに、断熱性や耐震性は現代の基準に沿ったものを使用。古民家再生協会に耐震性の検査を依頼し、結果に従ってポイントごとに耐震ダンパーを入れて補強も。さらに、吹き付け断熱を施し、快適性も向上させています。
黒木さん自らインターネットで勉強して理想とするイメージを固め、白と黒と赤で空間を統一。また、一部の壁や床・柱の塗装は自分たちで手掛けたこともあり、愛着はひとしおとか。「壁や柱に傷がついても、塗り直しのメンテンナスは自分たちでできます」と笑顔で語ります。
薪ストーブを使用するため、家中の空気が循環できるようにと、天井は張らずに吹き抜けに。部屋を壁で仕切らず格子戸で分けるなどの工夫も秀逸。昔ながらの技術と最新の技術が融合した思い出と暮らすわが家の完成です。
築70年の家の構造体と歴史観を残すことがお客様の希望だったので、現代の基準に合わせるために、耐震性や断熱性能を上げました。冬場の寒さには、吹き付け断熱に樹脂サッシ、薪ストーブを取り入れ暖かさを確保。夏の暑さには、換気システム「せせらぎ」に、深い軒や天窓などで、自然の力も有効利用しています。伝統と現代の技術を融合させ快適さを実現しました。