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町と人をまあるく繋ぐ

くるりカフェ

<Sumika 14号>

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ベーグルと珈琲の香ばしい匂いが漂う店内 写真と文・高比良有城

笑顔の輪が町に広がる ベーグルと珈琲の店

 綾町で噂のベーグルをお目当てに、くるりカフェには今日も多くのお客さんが訪れます。ソフトかつもちもちとして独特の食感は、天然酵母や自家製酵母をつかった「低温長時間発酵」によるもの。プレーン、あんこ、いちじくなど定番メニューに加え、ラムチョコレーズンダマンド、えびグラタンなど季節限定のメニューが並ぶのも何度も通いたくなる理由。おなかの空き具合と相談しながら選んだベーグルに合わせてオーダーするのは、珈琲焙煎士のマスターが丁寧に焙煎した珈琲。直火式焙煎機で丁寧に焼き上げ、一粒ひと粒を手作業で選別した鮮度抜群の中深煎りの前は、苦みと甘みのバランスが絶妙です。

 オーナーの中山孝太さん・絵美さん夫妻はともに宮崎県の出身。とはいえ、お互いに面識や接点はないまま上京。ふたりは、知人を通して東京で初めて出会いました。しかし「田舎暮らし」や「カフェ」を軸にしたライフスタイルの構築は、それぞれが共通して抱いていた夢であり、出会ってからは共有の目標となりました。

綾町への移住で築いた 家族の新たな暮らし

 綾町への移住は2011年。自然が豊かで有機農業が盛ん。昔ながらの風情と人情が残る街並みも魅力でした。当初は建物の軒先を借りての移動販売がメイン。はじめは遠巻きに見つめていた地元の方も、夫妻の人柄に触れ(美味しさを知り)、しだいに地城の中で人と人の繋がりが広がり始めました。
 実店舗を構えたのは2016年。ベーグルの輪っかのように人と人、街と人がくるりと繋がっていく場所・存在でありたいと「くるりカフェ」という屋号を掲げました。お店がある横町通りは、綾町のかつてのメインストリート。オープン当初は空き家も目立っていた通りですが、やがてお隣や向かいにお店が出来、新しい家も建ち始めました。絵美さんは「日常に寄り添うこの道が好き。買い物と一緒に路地の散策も楽しんでほしい」と話します。

 店舗近くの棲家では綾町生まれの絢央(あお)ちゃんと3人暮らし。「絢」という文字の訓読みは「あや」。そこには綾町で生まれた証とともに、糸を紡ぐように人と人の縁を紡いで欲しいという願いが込められています。また。ヤギのコルルとメイも大切な暮らしのパートナー。夫妻や絢央ちゃんの愛情を受けてともに生活しながら、庭や裏山、畑の草刈り担当として熱心に仕事しています。

 店舗近くの棲家では綾町生まれの絢央(あお)ちゃんと3人暮らし。「絢」という文字の訓読みは「あや」。そこには綾町で生まれた証とともに、糸を紡ぐように人と人の縁を紡いで欲しいという願いが込められています。また。ヤギのコルルとメイも大切な暮らしのパートナー。夫妻や絢央ちゃんの愛情を受けてともに生活しながら、庭や裏山、畑の草刈り担当として熱心に仕事しています。

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くるりカフェ

東諸県郡綾町大字南俣745

https://www.instagram.com/cururicafe.bagel/

くるりカフェ  Sumika 14号号

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